財産調査とは、遺言書を作成する際に重要となる手続きのひとつです。遺言書を作成する前に財産調査をしておけば、全財産を把握し、抜け漏れがなく記載できるうえに、相続手続きが滞りなく進むことができます。
遺言書作成前の財産調査の重要性
相続では、法律よりも遺言書の内容が優先されますので、遺言書がある相続においては、全相続人で話し合う遺産分割協議をせずに相続手続きが進められます。しかし、遺言書に記載が漏れていた財産があった場合は遺産分割協議を行わなくてはなりません。
その場合、遺言者の意向通りに遺産分割協議が行われない可能性があり、手間をかけて作成した遺言書の意味がなくなってしまいます。このような事態を回避するためにも、財産調査をしっかり行って財産目録を作成することをおすすめいたします。
複数の財産を所有している場合には、もしも記載が漏れていた場合に備え、記載のない財産の扱いについて記載しておくと安心です。
財産調査のポイント
財産調査では4つのポイントがあります。
- 生命保険の契約内容→受取人が誰になるのか等
- 不動産登記の確認とその評価→相続する不動産の価値や売買について等
- 財産の種類と総額→各金融機関の残高および株式や金融資産の評価、財産の総額
- 相続税の納税資金の対策→相続税申告が必要となる場合に、納税資金の調達や不動産を売却しやすい状態にする等
特に生命保険の契約内容は、細かな契約の内容によって納税する税金の種類が変わりますので、事前にきちんと調査しておくと良いでしょう。